ちらの考え方

非常勤講師と無給ポスドクって? 研究業界を死滅させる雇い止め問題への対策

投稿日:2017年9月8日 更新日:

こんにちは。ちらです。

今日ツイッターで非常勤講師雇い止め問題のニュースが出ていました。

「東京大学が非常勤職員8000人大半の雇い止めを強行か」

 

こういうニュースを見るたびに日本という国は

本当に研究者や学者をないがしろにする国だなあと感じてしまいます。

最近では中国や韓国の方が日本よりも研究成果も出るようになっていますね。

肝心の日本は研究や学問を守るどころか破壊する方向に動いてばかり。

 

特に、20~30代の若手研究者に対する待遇は悪化するばかりです。

政治力学と既得権益にまみれ、科研費も取れない。職もない。

不運にもそんな分野や環境に身を置いてしまった人もいるでしょう。

最後の頼みの綱の非常勤講師枠ですら、

無期雇用を避けるために梯子を外されようとしています。

こんなことでよく科学技術立国だなんて名乗れたものです( ;∀;)

 

一般の方からすると、

「好きなことばかりして生きていけるわけがない」

「お前たちの自己責任だ」

「何の役に立つかもわからないものになぜ俺たちの血税を注がねばならないんだ」

そんな言葉も聞こえてきそうです。

しかし、研究活動は日本や世界全体、いえ、人類の文明の発展・維持・進化に結びつきます。

一見何の役にも立たないような研究でも、

いつ効果を発揮するかわからない世界です(研究・ビジネス・人間活動の価値に関してはコチラ)。

最近だとヒアリの問題などもありましたよね。

日本にいないアリの研究なんてしてどうするんだ!と思っていた人がいたかもしれませんが、

そんなアリが急に日本にやってきてしまうことだって現実には起こっています。

予めヒアリの研究をしていたプロがいたからこそ、

早期に対策や取るべき行動を指示し、国民に周知することができるわけです。

 

生物が生き残り、

繁栄するためには常に多様性を残すべきです。

これは研究や文明にも同じことが言えます。

人々が作り上げてきた文明や学問の幅広さ・多様性を残すことで、

より大きな飛躍・進化へと繋がります。

最近の日本の科学政策を見ていると、全てこの原則を無視したものに思えます。

もはや日本は科学という生き物を殺そうとしているようにすら見えますね。

マスメディアが流すニュースも普段の研究活動などではなく、

ノーベル賞受賞や不正関係のものばかり。

一部の天才以外はいらない→選択と集中が一番

という愚策を正当化するためのバイアスばかりが強調されているように思います。

 

さて、今日はなかなか理解されない厳しい世界で研究活動を続けている

非常勤講師さん、ポスドクさんについての説明をまず記載します。

そして、今回の雇い止め問題に関しての意見と

実際に経済的困難で苦しんでいる非常勤講師・ポスドクさんへのメッセージも書きます。

あくまでちらの一意見なので気に食わない人もいるかもしれませんが書いていきます('ω')

 

 

 

研究をしているのに給料ももらえないの!? 無給ポスドクと非常勤講師の存在

まずはここから書いていきます。

ちらの周りのポスドクさんや非常勤講師さんで、

お金に困って研究時間が取れない方は結構います。

特に、数学系・人文系の若手研究者などにはポスドクや研究員の肩書をもらっているが、

事実上給料をもらっていないケースが結構あります。

いわゆる無給ポスドクです。

ポスドクと言えば、必ず給料をもらえる分野もあるでしょう。

実験系や科研費が付随する何かのプロジェクト研究として雇用される研究員であれば

給料が出ないポスドクの存在など信じられないかもしれません。

 

そもそも、ポスドクや若手研究者の給料っていったいどこから出ているのでしょうか?

ポスドクのお給料の出所は主に以下の3つです。

1.雇い主のボスが取ってきた科研費

2.学振PD

3.国や研究機関の科研費やプロジェクトによる予算

これらのどれかを獲得する当てのある若手研究者は

有給のポスドクとして生きていけます(それでも任期付き雇用ですが汗)。

しかし、研究テーマによっては必ずしも

科研費・プロジェクト研究と相性がいいわけではありません。

 

これまでの論文や賞なども評価基準に入る学振PDでは学生時代に分野変えをしていたり、

同じ分野でも結果が出るまでに時間がかかるテーマを選択する人には不利です。

実力勝負と言えばそれまでですが、

内部機関による審査だけなので、ドロドロした世界になっていることもあります。

これらの収益源を確保できない若手研究者は

論文出版のための所属先だけでも欲しいということで、

無給ポスドクとなり、非常勤講師やアルバイトを行いつつ研究することを余儀なくされます。

そこまでしても、研究者になるべく、

日夜研究を行い、論文を出すべく頑張っている方が大勢いるのが今の日本です。

 

非常勤講師雇い止め問題とは 切断される蜘蛛の糸

これまでは非常勤講師の職を継続し、収益源を確保しながら研究することもできました。

非常勤講師やポスドクの職は任期付きですが、

任期を終えると更新することができるからです。

例えば、任期が2年だとすると、

1度目:非常勤講師として2年間の任期を全うする

2度目:任期更新を行い、さらに2年間任期を全うする

3度目:さらに任期更新を行い・・・

というように、雇用主と話が付いていれば、非常勤講師の任期更新により、

なんとか所属と収益源を確保することができていました。

正規の職には付けないけれど、なんとか食いつなぎながら研究をしていけていたわけですね。

しかし、この仮初めの平和も長くは続きませんでした。

 

ある恐るべき悪法を国が打ち出したのです・・・

 

2013年(平成25年)4月 労働契約法改正

 

・・・('ω')

 

・・・これがなにかって?

 

ざっくり言うと、

任期更新であったとしても、

5年以上同じ人を雇うと必ず無期雇用にしなさい

という国からのお達しです('ω')

 

ん・・・?

 

非常勤講師・ポスドク「5年働けば必ず無期雇用になって安定できるの?それは嬉しい!」

 

こうなればハッピーな未来ですが、現実は違います。

 

雇用主「5年以上雇うと無期雇用にしないといけないだって?お金ないよ!」

 

 

国「いや、でも法律なもんで。派遣の人にも安定した職を提供しないとねー」

 

・・・

 

雇用主「こ、困ったお('ω')・・・」

 

・・・

 

 

・・・

 

雇用主「そ、そうだ! 5年経つ前に雇うのを止めればいいんだ! 2018年に君らクビね。ごめんよ!」

 

非常勤講師・ポスドク「な、ななななんだってええええええ!( ゚Д゚)」

 

 

ということになってしまったんです(;'∀')

 

2013年にこの法律が施行されたので、2018年までもはや待ったなし。

 

そう、だからこそ「東京大学が非常勤職員8000人大半の雇い止めを強行か」というニュースが2017年9月に飛び出したわけです。

 

これ、相当にまずい事態です・・・

予算がなく、弱体化する研究業界や大学業界を

なんとか身を犠牲にしながら支えていた若手研究者たち・・・

彼らの収入源がなくなることを意味しています。

 

最低限の生活をするお金がなければ流石に研究者と言えども生きていけません。

無給ポスドクであっても、非常勤講師の枠でなんとか食いつないでいけていました。

しかし、恐るべき悪法により、

彼らにとっての蜘蛛の糸もあっさり切断されようとしています。

 

研究者や学者を守るべき大学もお金がなくてはどうしようもない。

法律を無視することもできない。

無期雇用になっている教員を削ることはできない・・・

すまないが犠牲になってもらうぞ。非常勤講師、有期雇用のポスドクよ・・・

という状況になっています。

 

このまま本当に大量の失業者を出したらもう末期ですね。

 

研究を行うのは一部のお金持ちとポストを持つ者だけでいいと言わんばかりです。

最初に述べたように、研究・学問・文明も生き物のようなもの。

多様性を失った種は間違いなく滅びに向かいます。

このままでは日本の研究は確実に死滅するでしょう。

既に分野によっては人材流出が甚だしく、

外国人に頼まないと活動維持すらできないものも出てきています。

日本は一体どうなってしまうのか・・・

何の希望もないのか・・・?

 

残された希望 副業を行う独立型研究者という生き方

ここまで、暗い内容となりましたが、ちらはまだ研究業界にも活路はあると思っています。

日本の研究業界ではかなり異端な考えですが、

「ビジネスを所有し、自分で稼ぐ力を持つ研究者を増やす」

これが実現されれば、

国の雇い止め問題に対しても、人材がいなくなりそうな研究業界問題に対しても

ある程度の活路を見いだせると思います。

 

幸か不幸か、科研費や研究費をとれない分野の研究は

そもそも大型予算を必要としない分野であることも多いです。

そういった分野の研究者であれば、

自分で最低限の生活費と研究費を稼ぐことができれば

なんとか研究活動を継続できるのではないでしょうか?

これがちらが提案する「独立型複業研究者」として生きる道です。

現実的には全ての研究者がビジネスに適性があるわけではないかもしれません。

が、ビジネスやお金稼ぎを毛嫌いして、

自分のやりたいことをやるための環境作りに向き合えていない部分はありませんか?

 

ぶっちゃけると、ちら個人としては、もはや国も大学も全く当てにしていません。

もちろん、科研費や安定した収益源をもらえるならそれに越したことはないでしょう。

ですが、現状自分の上の世代やアカデミック業界を見ていても

もはやそれは望めないと悟りました。

一時的には食いつなげるかもしれませんが、

個人レベルで自分の好きな研究を楽しむ上での土台とするには

科研費や国が用意するポストだけを妄信するのは今やかなりリスキーだと思います。

 

そう考え試行錯誤を続けてきたちらは起業してから1年ちょいですが、

今では毎月70万以上の収益を得ています。

スキルアップし、自分で構築していくビジネスの方が信用できます。

アカデミック業界はめちゃくちゃ不安定なのに、

学振とかでは未だに副業禁止とか言ってるのも意味わかりませんし(;´・ω・)

まあ、ただ今がいいだけでこのあとどうなるかという保証もないんですけどね。

それは一般の任期付き雇用だって大して変わらないのであまり気になりません(*'ω'*)

 

学振に落ちた。

科研費に落ちた。

雇い止め問題で職を失った。

この絶望から全てが始まります。

自分たちのやりたい研究・学問を楽しむために、

絶望から這い上がり、自分たちの楽園を構築し、

生きていく道だってあるはずです。

もしかしたらお前の言うことは戯言だと言われるかもしれないですね。

それでも構いません。

 

一年前、ちらは「学振に落ちた君へ 異端者からのメッセージ」という記事を書きました。

ここにはちらの絶望とそこからの奮起、

そして同じ気持ちを味わった人へのエールを書きました。

一年前に書いたときにもちらは今日書いた戯言を書いています。

 

が、もはや戯言ではないんです。

まだ道半ばではありますが、ちらは自分のビジネスを構築し、

確実に学問と研究を楽しむための自由な楽園作りを進められています。

この活動を通して、全国のいろんな研究者・学生・ビジネスマンと接する機会も得ました。

そこから実際に一緒に活動する仲間ができたり、

弱っている分野の学問・研究を支えたい、

一般の人にもっと学問の楽しさを知ってもらいたい、

そんな想いを持った人に出会ったりもしました(https://camp-fire.jp/projects/view/37496)。

 

ちらは無理にビジネスをやれと言っているわけではありません。

この記事で書いている提案はあくまでちら個人の一意見です。

自分のやりたいことや自由を守ってくれるのは、

国や大学や雇用主なんかではなく、

自分自身の絶望からの奮起と、

それを支えてくれる人達なのではないかと思います。

自らの奮起の念と、それを支えてくれる人への

感謝の念を忘れずに活動していけば道も開けてくると思います。

国や大学に評価されようとされなかろうと、究極的にはどうでもいいじゃないですか('ω')ノ

自分を大切にしてくれる素敵な人たちに貢献しつつ、

楽園を作りながら自由に研究や学問を楽しんでいきましょう。

一度きりの人生、楽しまないと損ですからね!(*'ω'*)

 

最後に、日本の科学を支えてくださっている非常勤講師やポスドクさんに感謝の念を払い、

今回の記事を終わろうと思います<m(__)m>

 

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